Better than nothing夫婦

米国ナーシングホーム勤務女性の毎日のあれこれ

Better than Nothing

夫は私よりかなり若い。若い時はその歳の差も気になったが、30年以上連れ添った今、あまり気にならなくなった、というよりどうでも良くなった。  

 

今はとにかく二人ともずっと健康で医者や子供達の世話にならずに、高額なアメリカのナーシングホームに入らずにいられたらと強く思う。そして、死ぬ間際にちょっとの間だけ(仕方ない)他人の手を借りて死ねたら良いと考えている。

 

夫は気が短く何か気に食わない事があるとカーッと頭に血が上り、暴言を吐く。その時は私も腹が立ち、「なんでこんな奴と結婚したのだろうと」30年以上も前の選択が自分の過ちだったかと悔しくなる。

 

でも、何にもない日常暮らしの中では、お互いをBetter than Nothingと呼び合い、もし夫がいなかったら、奥の奥の芯は弱い私はどう自分を支えて生きていけるだろうかと時々考える。やっぱり、Better than Nothingだ。いないよりマシ。