Better than nothing夫婦

米国ナーシングホーム勤務女性の毎日のあれこれ

しまった、どうしよう。

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典型的ナーシングホームダイニング


私はアメリカのあるナーシングホームの食事の世話をする人達の監督の仕事をしている。

 

10日ばかり前に、職場の仕事のレベルがちょっと上がり、時給が僅かに上がり、働く時間が午前から午後に変わった。給料は僅かな増加でも、上がれば家の改築という大課題の窓一枚分くらいの助けにはなると思って引き受けた。

 

今日の初めてにスタッフ会議で、過去2年の経験上から考えていたことを言って、その結果自分の首を絞める結果になったかなとやや後悔している。

 

自分の子供より年下の同僚たちは、アルバイト程度の仕事の気持ちの子が多く、仕事への態度も今風に言うとユルくて、言われてる数々の記録も無記載が多い。

 

冷蔵庫の温度の記録、提供食事の温度の記録、食洗機の温度、数々のジュース、ミルク、パン類などは開封したら賞味期限のラベルをいちいち貼らなければならない。持ち場のキッチンを清潔に管理、運営しなければならない。主婦なら経験上の知識から上手く対応できるが、20歳くらいの若者は気が付かない子も多く、細かな対応は中々難しい。

 

そしてその記録は州年一回の抜き打ちの監査が入る時に調べられるわけだし、キッチンの衛生状況、食事配膳時の手際、記録類はもちろん、手袋着用の有無、手袋着用前後に手を洗ったか、などの数々の項目を、詳しく目の前でチェックされていく。

 

持ち場担当者が監査官の前で上手くやれるかどうか、職場の責任者達は監査前には非常に心配になる。上手く通らなければ営業停止だってありうる訳だからそれは心配になるはずだ。

 

それで、今日はその監査前にいかに皆を再教育するかという課題について話し合ったわけだ。私は、2週間前までは監査の対象だったのだが、今はそれをどう再教育するかの側に回ってしまい。ボスが用意してい点検用紙を私が毎日書き込む羽目になったということだ。

 

昼食時、夕食時に回って項目の仕上がり具合チェックするということで気が重い。前任はそんなことは全く要求されないお気楽仕事で、もしこの変化で人間関係が悪くなり、居心地が悪くなり、果てには辞める事になればなどと想像し、基本的には気が弱い私は、窓ガラス一枚の給料増ではバカらしいなあと思い始めている。